大阪府摂津市に会社を置く【株式会社ジー・システム】。工場設備や各生産装置の電気・計装工事と、配管・製缶工事を主軸に業績を伸ばし続けている同社。それだけにとどまらず、自社開発にて脚立・はしご用転倒防止装置『セーフティーライダーシリーズ』を開発、商品化し、様々なジャンルで挑戦し続け、さらに成長をしています。
事業に対する思いや会社のあり方、社員さんに伝えたい事などを代表取締役の坂東社長にお聞きしました。
会社の経歴と社長の経歴について教えてください。
私は大学を卒業後、自動車整備の仕事を4年やっていました。その後電気工事の会社に転職。そこで電気工事のスキルや知識、資格を身につけて2000年に現在の株式会社ジー・システムを創業しました。現在23年目となります。
現在主軸の事業は？
当社は工場設備や各生産装置の電気・計装工事と共に付随する配管工事、及びそれに伴う溶接・製缶工事などを行っています。
さらにメーカーとしての商品開発や販売にも力を入れておられると聞きました。
もともと現場作業をやっていて『こんな商品があったらええのに』という思いがあり、それを商品化できれば喜んでもらえるのでは？というのがきっかけで商品開発をスタートしました。
現在主軸となっている商品は脚立・はしご用転倒防止装置『セーフティーライダーシリーズ』です。脚立のメーカーを選ばない転倒防止装置「セーフティーライダー」の販売を皮切りにワンタッチ取付プレート、はしご用セーフティーライダーを販売し、総販売台数は5000台にせまる状況です。
セーフティーライダーシリーズ
開発時は毎回私が作業員の立場で『使いやすい』を限界まで追求しました。そのため設計者との意見衝突も多くありましたが、その分良い商品に仕上がったと自負しています。
そして今年は新たに、これまで私自身も諦めてきた足が伸縮できる脚立用セーフティーライダーの開発・商品化に成功し、7月に東京ビッグサイト労働安全衛生展にて多くの反響をいただきました。
幅広く事業展開をされているのですね
電気工事や配管工事または製缶作業を通じて、自分達の周辺業務スキルの向上も意識した結果、現在の発展につながっているように思います。本来の作業がきちんと出来る事はもちろんですが、お客さんは他業務もワンストップでスムーズに対応してあげた方が喜んで頂けると思うので、無理のない範囲で努めています。
なるほど、そのあたりの想いを働くスタッフさんとも共有されているんですか？
完全に共有できているかはわからないのですが、私の考えや思いはタイミングがあれば少しでも伝えるようにしています。『そもそもの目的は何かを考える』『自分が行動した理由を説明できるように』『チームで仕事をしているから成立する』などはよく話していると思います。
社員教育風景
日々の作業の中でも良い提案は取り入れられるか検討しますし、試しに進めてもらう事もあります。その方が提案者も頑張ってくれますし、他者への刺激もあります。もちろん失敗することもありますが、最終的には会社が責任を持つから、思い切ってやれば良いといっています。
現在働く社員さんについて教えてください
現在13名が一緒に頑張ってくれています。20代が4名、30代が1名、40代が3名、50代が3名と60代2名となります。
年齢層が幅広いですが気を付けていることはありますか？
幅広い年齢層のスタッフが働いていますので、価値観や仕事に対する悩みはみんなバラバラです。だからこそ、みんなでその思いや考えを共有したり、話しやすい社員に打ち明けてもらるような雰囲気は大切にしています。それが明るく生き生きとした社風にもつながると思いますし、働きやすい会社にもなる。目指すは極力減量させた制約の中で、各自が責任感を持った自由な活動でお客さんの役に立てるように日々取り組んでいます。
若い社員さんが多いようですが採用時に見ている事はありますか？
仕事に対する考え方は年齢によっても人によって違うかと思います。『単純作業を自分のペースでコツコツやりたい』『誰かに指示をもらってからその通りの仕事がしたい』等、自身の『殻』を守りたい方は、当社での仕事は居心地が悪くなってしまように思います。働く方の居心地が悪いと長くは続かないので、そのような予想が出来てしまった時は正直に伝えてミスマッチを防ぐように心がけています。
溶接加工場の風景
経験は問わずですか？
作業者・内勤者・開発者・保守点検者等、様々なスタッフを欲しています。経験不問の方も募集しています。未経験の方には基本から丁寧な指導を行うのはもちろんですが、様々な資格の取得を行っていただきながら一人前の職人、技術者へと育てていきます。資格は2年で20程度の取得を目指していただきます。
経験者はスキル等考慮いただけるのですか？
もちろん経験があればこれまでの実績や年数等を考慮した上で優遇はあります。ただし『前の職場ではこうだった』とか『以前のルールはこうだった』という固定概念は捨てていただくのが良いと思っています。当社は良くも悪くも独特であるように思うので、『これまで』の内容を引きずってしまうと疲れてしまうかも知れません。
御社で働く上でここは理解しておいてほしいという事はありますか？
先にも申し上げましたが会社での仕事というのは自分一人の作業や行動で成り立っているわけではない。という事は認識してもらいたいと思っています。毎日現場での作業をして、それに対して賃金がもらえるのは周りで支えてくれる仲間がいるから。事務員さんのバックアップ、営業面でのバックアップがあって初めて現場作業ができるという事を認識し、各スタッフに対してお互いに感謝の気持ちをもって勤務頂きたいと思っています。
社内にはリフレッシュ室も完備してある
自由な社風の中でのびのび働ける環境がジー・システムさんにはあるという事を感じました。また個人個人の挑戦をしっかり応援してくれる社長がいてくれるから、スタッフも新しいことにチャレンジできる、成長していけるという好循環を生んでいるのだと感じました。日々感謝の気持ちをもって作業に取り組みながら自己も成長していきたいという方、ぜひジー・システムでその想いを実現しませんか？