2025.12.26 未分類 求人市場の変化:職人が応募前にチェックする“5つの項目”

求人市場の変化:職人が応募前にチェックする“5つの項目”

 

 

──応募が来ない本当の理由はここにあった──

 

建設業界の求人は、10年前とはまったく違うものになっています。
昔は「タウンワークに載せたら電話が鳴る」、
「紹介してもらえば若い子が入ってくる」という時代でした。

 

しかし今の若者は、求人広告を見る前に
自分で調べてから応募する”
という行動が当たり前になっています。

 

建設業界だけでなく、すべての業界で
【求職者主導】
へと採用の構造が変わったのです。

 

本コラムでは、現代の職人・若手が実際に
“応募前にチェックしている5つの項目” を解説し、
企業側がどう対応すべきかをまとめます。

 


 

1. 「会社名」で検索して“雰囲気”を見る

 

今の求職者は、まず100%やる行動があります。

 

それが「会社名を検索する」こと。

 

若者は求人を見ても、
「この会社どんな感じなんやろ?」
と必ずスマホで調べます。

 

特にチェックされるのは…

 

・公式サイトの雰囲気

・現場写真の明るさ

・代表のメッセージ

・施工実績

・会社の規模感

・設立年数や所在地

・Googleビジネスプロフィール

 

ここで“なんとなく不安”を感じたら、
その時点で応募候補から外れる のが現実です。

 

求人票の内容ではなく、
「ネット上の見え方」が合否を分ける時代になりました。

 


 

2. SNSで“リアルな雰囲気”を調べる

 

若手の応募が増えない本当の理由。
それは多くの企業が気づいていない
“SNSチェック”が当たり前になっているからです。

 

今の10〜30代は、応募前にほぼ必ず…

 

・Instagram

・TikTok

・YouTubeショート

 

で会社を確認します。

 

見るポイントは、「顔」ではありません。

 

若者がSNSで見たいのは…

 

・怖そうな人はいないか

・現場の空気がピリピリしていないか

・仕事の様子(手元・作業風景)

・営業所・道具の雰囲気

・現場帰りのゆるい時間

・先輩の話し方

・仲の良さ

・休憩中の雰囲気

 

つまり、
自分がそこで働くイメージが持てるか”
を判断しているのです。

 

SNSをやっていない会社は
「情報ゼロ」=「怖いかもしれない」
と判断されて応募されにくくなります。

 

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3. 求人票の“給与の透明性”を細かくチェックする

 

給与はもちろん重要ですが、
今の求職者は“金額より透明性”を見ています。

 

求職者が気にするポイント

 

・給与の幅が広すぎないか
(例:日給1万〜1万8000円 → 不安)

・どれくらいで昇給するのか

・未経験の給与は本当に保証されるか

・各種手当の基準

・実際の平均日給・月収モデル

 

「日給15,000円〜」よりも
「未経験スタートでも12,000円固定」
のほうが安心感があり、応募が増えることがデータで分かっています。

 

給与の透明性がない会社は
嘘っぽい” “不安” と見なされ、応募されません。

 


 

4. “休み・働きやすさ”を過去以上に重要視している

 

建設業の若い応募者が
最も細かく見るのが「休み」です。

 

10代〜30代は

 

・長期休暇

・週休2日

・有給

・シフト相談

を強く気にします。

 

「建設業=休めない」
という先入観が強いため、
休みを丁寧に書く会社の求人は一気に応募が増えます。

 

若者が求めるのは“休みの質”

 

・急な休みが取りやすい

・家庭行事を優先できる

・連休が取れる

・雨天時の給与保証がある

 

これこそが、応募前に“最も見られている項目”と言っても過言ではありません。

 


 

5. “会社の安定性・将来性”も気にしている

 

若者は昔よりずっと
“会社の危険な香り”
を敏感に察知します。

 

特に見られているポイント

 

・施工実績が少なすぎないか

・事務所が実在するか

・代表のメッセージが誠実か

・スタッフ写真があるか

・過去に問題を起こしていないか(口コミなど)

・資格保持者の有無

・福利厚生の内容

 

SNSと同じく、
“会社としての信頼感” がないと応募が来ません。

 

求人広告だけを見て応募する時代は終わりました。
応募前に求職者が自分で吟味し、
安心できる会社だけ” を選ぶのが今の採用市場です。

 


 

まとめ:応募が来ない理由は“求人票の問題”ではない

 

現代の職人・若者が応募前にチェックする項目は以下の5つです。

 

【職人が応募前に見る5つの項目】

 

1.会社名検索での“ネットの印象”

2.SNSでの現場のリアルな雰囲気

3.給与・昇給の透明性

4.休み・働きやすさの具体性

5.会社の安定性・信用度

 

求人票が良くても応募が来ない会社は、
この5つが弱い” という共通点があります。

 

逆に、求人票は普通でも

 

・SNS発信がある

・会社の雰囲気が見える

・情報に透明性がある

・信頼できる

と感じられる会社は応募が増え続けています。

 

求人広告だけでは採用できない時代。
採用はすでに 「総合的な情報発信の戦い」 に変わっています。

 

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最後に:選ばれる会社になるために

 

求職者は、求人票ではなく
会社そのもの” を見ています。

 

だからこそ、

 

・SNS発信

・採用サイト

・写真・動画

・代表メッセージ

・従業員の声

・透明性のある給与表示

 

これら “応募前の調査フェーズ” を整備している会社が
これからの10年で圧倒的に強くなります。

 

求人票を良くするだけでは、応募は増えません。

 

見え方の時代”に入ったことを理解し、
会社の魅せ方を整えた企業だけが選ばれます。